雑記

アフリカでホテル転々生活を経て、「家」の大切さに気づいた話 (雑記)

現在仕事で、アフリカ某国で1ヶ月ほど過ごしています。
地方と首都を行き来する、そしていつ地方に行くのかのスケジュールが直前にしかわからないため、ホテルを数日ごとに予約&延長しながらかれこれ1ヶ月で5ヶ所に宿泊してきました。(1ヶ所で2/3回延長申請しているので予約回数でいうとなんと1ヶ月で12回…!)

ここまで転々とする生活は初めてだったのですが、自分の想像以上にストレスがかかり、それを機に考えたことなどもあったので雑記で書き残しておこうと思います。
ちなみに、シャワーからお湯が普通にでる(バケツ水シャワーでない)とかインフラ的な意味では恵まれていました。(首都限定)

まず家に関わらず何がストレスだったかというと
-数日後どこにいるか不明で近未来の予定がたてられない(自分のコントロール下にない)
(「明日は多分首都なんですが、今週末どこにいるかわからなくて…」という状況)
-片道10時間以上かかりストレスがかかるイベントである地方出張がいつ来るか&期間が予期できない
-防犯上、部屋を出るたびに荷物全詰めスーツケースロック、場合によってはワイヤーロックで家具等とくっつける
-ホテル変わるたびに部屋に押すだけペーぷ&ベッドにダニスプレー
-洗濯機やキッチンなどがない
-週末過ごす友達がいるわけでもない
-1週間ごとに変わる住環境になれる必要がある
(その他いろいろ etc. )

数日後の予定がわからないなど外的なストレスに加えて、心安らげるはずの「家」=防犯上や衛生上完全に心を許せるような自分のテリトリーというのがないことが予想以上にストレスでした。
同じホテルに1ヶ月滞在していたら段々とそこが家化してくるのかもしれませんが、地方出張が入るため同じ部屋にいれず、かつwifiが弱いなど問題があってホテルを変えたり、洗濯をするために洗濯機があるairbnbを挟んだりとホテルを転々とすることになり家化できなかったのもストレスがかかった要因かもしれません。
ちなみに、このホテル転々生活を始めるまでの社会人生活5年目の間、1ヶ月以上暮らした場所はなんと6ヶ所で(そのほとんどが自分の家)それ自体特にストレスはかからなかったことから考えると、やはりホッとできる場所、肩の力を抜けて無防備になれる場所、安心/安全できる場所があるというのは私のメンタルヘルス的に大事なのだなと痛感しました。

日本だったらスーツケースを毎回ロックなどはしないので良いのかもしれませんが、在アフリカ先人の方の教えを聞くと、やはり外国にいて、現地から浮く存在である”外国人”である以上例えどんなに良いホテルに泊まっていたとしても自衛は怠ってはいけないなと思います。
大事なものを全てスーツケースに入れて、鍵を毎回閉めるとか小さなことでもそれが1週間毎日とか続くとちりつもでストレスになります。。。

UNVを終えて帰国したときも家に関して思うことはありました。
日本滞在予定が数ヶ月だったので実家に身を寄せていたのですが、スーツケースの荷解きをしながら自分用に買ってきたアート系のお土産の置き場に困りました。
大学院には持っていかず、今後海外を転々とするときに持っていくかも怪しくて、となると実家に置かせてもらっている私の1人暮らし時代の荷物の中に入るわけで…
私がこれらを自分の家に飾るのはいつになるんだろうと思いました。
国際開発業界にいる限り、長くて3年くらいの契約の海外生活はどうしても必要十分的な荷物になりがちなので海外生活を終えてどこかに落ちつくときなのかなと考えると、それは何年後のことなんだろうと思わずにいられませんでした。

今まで、様々な国に行ってみたい!いろんな国に住んでみたい!という思いが強く、数ヶ月ごとに海外を転々とするIT海外ノマドライフのような生活に憧れたこともあったのですが、(自分の意思で滞在日数などをコントロールできるかどうかの差は大きくありつつも)今回の経験を通じて人生で初めて住む場所に関して「落ち着きたい」というか保守的な感情が出ました。

そんなストレス状況解消方法として、スーツケースを毎回閉めないといけないなど多くはしょうがないことなので慣れるのを待って諦めて、自分の機嫌を取る方法を考えて実践しました。
少し高めのホテルに泊まって衛生面でリフレッシュ
バスタブあるホテルでテンションあげる
美味しいもの食べる
wifiがしっかりしてるホテルを選ぶ
日本の友人/家族と電話
現地で会える人と会って話す
youtube見る etc.

また、ホッとできる場所、肩の力を抜けて無防備になれる場所、安心/安全できる場所という観点でいうと、どんな場所であれパートナーや家族がいる場所=home という人も一定数いると思うのでそういう存在がいるってpreciousだなと独身の今、この経験を通じて改めて思いました。
(いつか読み返してエモいと思うことがあるのだろうか。。。)

fin.